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今日のNovelsM@ster 「【Novelsm@ster DS】 ニセモノ星 【短編】」

【Novelsm@ster DS】 ニセモノ星 【短編】


「Starting over」で有名なにわPの最新作。
日高愛、水谷絵理、秋月涼がそれぞれ三つのスタイルで内面を表出する「語りの織物」というべき小品。

日高愛は「他者によって」内面が語られる。
水谷絵里は「告白」によって内面が語られる。
秋月涼は「省みること(内省)」によって内面が語られる。

共有される内面・共有されない内面
ポップなBGMに乗ってそんな「断絶」のサンドウィッチを食べてしまおう。

にわPのノベマスって「軽食」というイメージを何故か持ってしまうんだよなぁ。


ここからは余談。

小説において登場人物の独白的な文章を書くときにいつも「うーん」と思ってしまうことがある。
エンターティメントな小説である以上、小説のテキストは「魅力的で読めるもの」でなければならない。当然、登場人物の独白の文章は「魅力的で読めるもの」となってしまう。
つまり、「地の文」を生成する話者(≒主人公)は何も前準備なしにさらさらと「魅力的で読める文章」を紡ぐことができる「国語の成績が良さそうな」属性を避けようもなく持ってしまうことになるのだ。

そういう登場人物が作中で「お馬鹿キャラ」として扱われているとどうしても違和感を感じてしまう。
この感覚はエロゲーで通常のシーンとはうって変わって、エロシーンになるととたんにプレイヤーキャラが「オヤジ化」するのとは似ている……かな?。

リアルの仕事で議事・打ち合わせ内容をテープ起こし(最近はmp3起こしとでもいうのかね?)をしていると、人間の話す内容の支離滅裂さにうんざりする。それでもちゃんとした文章にしてドキュメントを作成しますが。
(クリエイティブ系の人はいろいろと難しいんです。無神経な奴を担当にあてちゃ駄目。後輩には言葉でちゃんとコミュニケーションしようとしてくれるだけでも有り難いと思えって言ってます。ちまたに溢れる「マンガ編集者」というステレオタイプが「非クリエティブ系の人」の「クリエティブ系の人」とのコミュニケーションの取り方を勘違いさせていると思う。)

いかん。リアル世界の愚痴があふれ出てしまった。


何が言いたいのかというと、男の娘最高上で書いたような違和感が生じる可能性が高いから、オリジナルの「追記」にならざるを得ない二次創作において「独白」をするキャラは慎重に選ばないとキャラ同士の関係性をぶっ壊しかねませんぜ、ということ。

アイマスのディアリースターズで追加されたキャラでノベマスへの一番の貢献はなにかというとキャラとして「(内向的でそれなりに国語の成績がよさそうな)少年」を供給した点にあると思う。

つまり貴重な少年系「地の文」の生成手をノベマスPは手に入れたんじゃないかと。

Pだとどうしても「大人」の男性というポジションに立たざるを得ないわけで、それがノベマスにおける道しるべであり、かつ制限になっていたような気がします。(それはそれで「大人と子供」「サラリーマン物語」的なモノを自然と組み込むことができて良いんですけど)

秋月涼を「地の文」の自然な生成者として据えたこの作品は、ノベマスにボーイ・ミーツ・ボーイガールのジュブナイル的な物語が本格的に組み込まれていく転換点になるんじゃないかなぁ、なんて思ったりしているわけで。
自分はそういう作品と読みたいし・書きたいから希望100%の推測ですが。


ここからは余談その2。

久しぶりにノベマスの文章をアップしてわけですが、その間ノベマスのことを忘れ去っていたわけではないんです。

Pixivで秋月涼ばかり見てました。

実は「愛識PとにわPの作風の差異を谷崎潤一郎の『文章読本』に依拠して記述できるんじゃないか?」なんて考えていたわけです。『文章読本』の中で谷崎は「延々と流麗に続く」自分の文章との対比として「簡潔で端然とした」文章の書き手として志賀直哉を挙げているんです。それなら「谷崎=愛識P」「志賀=にわP」としたらなんかスゴイ文章をアップできるんじゃないの?なんかテンションあがってきたあぁぁぁぁぁぁぁ!

カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

それで実際の二人のPの文章を読み直してみたんですが、

ちょっと無理があるかな……と。

現代のライトノベルやノベルゲーム、日本文学の影響を共通して受けていそうな二人の文章を、谷崎・志賀ラインで分けるのはちょーっと無理があるな、と思ってやめたわけです。それを認めるのに数日かかりましたが。


ただ、にわPの文章の魅力は「カッティング」にあるんじゃないかな、という予感は持っています。
文章を記述する際に「ここまで書く/ここからは書かない」の線引きをけっこう意識してやっているんじゃないかと。
「、」で文章を強制的に切ったり、文中の単語を間引いている印象があるんです。文章の凸凹感が他よりも強いというか。
言い換えると文章をフェイドアウトさせずに、「ちゃんとミュートする」ことを意識しているんじゃないかと。楽器プレイヤーで言うと、感性がキーボーディストよりギタリストに近いんですよ。※



※昔とある雑誌(多分KeyboardMagazine)で、楽器のマルチプレイヤーであるプリンス(知らない人いるだろうなー)のキーボードプレイについての解説に

「プリンスはなぁ、元々はギタリストなんだよ。だからキーボードの使い方を見ろよ。ちゃんと音を切ることを意識してるだろ。それに引き替え、てめぇらキーボード馬鹿は音を持続させることしか考えてねーじゃん。バーカバーカ」

そんなことを書いてあったんです。(実際の文集とは大幅に違いますが)
プリンスだって16小節(だったけ?)しかリズムキープできないじゃん!と、その当時の自分はその記事に訳の分らないツッコミを入れてましたが。初期のプリンス曲のドラムトラックはテープをループさせて作成していたんですぜ。



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テーマ:アイドルマスター - ジャンル:ゲーム

  1. 2009/08/03(月) 02:12:52|
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